第2話

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「さて、知っての通り時間が無い。今からアラスカにテレポーテーションして、ラッキースターを何とかしよう」  ……ち、ちょっと待て。超能力ってなんだ? 「ちなみにさっきの算数のペアノの定理はインターネットを念視して答えを導き出したんだ。タネを明かせば簡単なものだろう?」  つまりググった、と。いやそうじゃなくて。そういうことではなくてだな。 「さっきも言ったが僕の一人の能力ではラッキースターは持ち上がらなかった。少しだけグラついた程度だったよ。なかなかの質量だった」  お~い、白鳥? いや白鳥君。置いていかないでくれませんか。 「そうだな。僕の能力ならこれくらいは簡単にできるんだけどね」  あれ? ジャングルジム浮いてない? というかジャングルジムの周りの地面ごと浮いてない? ああ、あれね。糸ね。糸で吊ってるのかな。 「もう少しお見せしよう」  あれれ? あっちのブランコも何か支柱ごと浮いてない? というか回ってない? 白鳥を中心にブランコとジャングルジムが……。ははっ……まるでメリーゴーランドだ。まわれま~われメリゴ~ラン。ははは、はははははは。 「さて、キミの能力も見せてもらいたいのだが?」  ……は?
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