第2話

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 さて、どうしよう。  落ち着け。そうだ素数を数えて落ち着こう。2……3……5…7……11……。 「どうしたんだい。……え? も、もしかして違っ……た?」  僕は遠い眼で空を見つめた。何だか頭は真っ白で、妙に清々しい気分だった。 「そんなことはないよ。もちろん僕も超能力者さ。キミと同じね」  もちろん、嘘である。 「そ、そうだよね。なんだ一瞬不安になったよ。じゃあ……」  白鳥君は期待した眼で僕を見ている。僕は白鳥くんに街の方を見てもらった。そして、街を浮かせて逆さまにした……様に見せた。単純な蜃気楼を利用した手品である。 「ブラボー」  白鳥君は両手を叩いて納得した。見事に騙されてくれたみたいだ。
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