第1話

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僕は辺りを見回す やはりさっきまで死狼が居たところに人が居た。黒いオーブに身をまとっていてどんな人かはわからない 「大丈夫ですか?」 そう言って僕は駆けつけようとする いや、ちょっと待て なにかがおかしい 僕は動きを止める 相手も僕が気づいたことに気づいたらしい。立ち上がり近づいてくる 襲われて居たはずなのに、全く傷がないのだ。最悪オーブぐらいは傷ついていてもおかしくないだろう 「立ち止まれ!」 奴は止まらない 「止まれといっているだろう!」 次は止まった。そして、奴は口を開く 「なぜお前は生きている?あいつらの雄叫びを食らっていたではないか」 声は女のものだったが、なにか人ではない透き通った声だった。 戦慄が走る この威圧感、ただものではない。 背中に嫌な汗が流れる 「こ、こ、答える義理はない。そんなこというなら何故あんたも傷一つついてないんだ。お前は何者だ!?」 言葉が上手くでない 「人に名前を尋ねる時は自分からとか教わらなかったのか??ふむ。まぁいいか。そうだな、私はお前らからこう言われている。」 そう言って彼女はオーブを脱いだ かなり整っている顔立ちだ。歳は20前後だろうか?僕よりとしうえというのは分かる。素直に認めようとても綺麗だ。一瞬でも見惚れてしまうほどに。 そんな僕の表情を見て察したのか、続けて彼女はニコッと笑み、言葉を放つ 「死鬼だ」 死んだな僕
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