第1話

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死鬼とは 人間の形をしていて、死狼なんかの比にならないほどの強さ 奴を見たやつは死ぬ だれ一人として生きては帰ってこないと言われている。 そんな奴が目の前にいる。 死鬼と言われて、なぜ信じられるか… この威圧感ですぐに納得した。 逃げよう 逃げなきゃ 奴とはまだ30メートルぐらい距離がある。隙をみて逃げてどこかに隠れれば逃げれるかもしれない。 1%にかけよう。 チラッと僕は奴の視線をズラそうと目線でフェイントをかける よくあるイタズラの一種の奴だ。何処かをみて相手が振り向いて確認したらバカが見るとか言ってちょっかいだす奴だ。 この空気だと意外と引っかかるものだ。 奴が俺の視線に気づいた。 よし!引っかかる!逃げよう! と思っていたらトンっと肩を叩かれていた。 「ん?どうしたのだ?そっちになにかあるのか?」 奴は僕の隣に立ち僕と同じ視線で見るためにこっちにきたのだ。 そしてトンと肩に手を置かれた。 全く見えなかった。目を離したつもりはない。
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