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序章
西暦2043年
日本国防相、技術研究本部所属、石田恭晴の研究チームが、プラズマ・トーラスフィールド形成による亜空間移動を可能にした“JDD”(ジャンプ・ドライブ・デバイス)の最終試験に成功。
翌44年国防省は同時に開発を進めてきた通称“ジャンプミサイル”と呼ばれるJDD搭載ミサイルを国内外へ正式発表。
発表で澤国防大臣は
「詳細は軍事機密となるので差し控えますが、ジャンプミサイルとは、地球大気圏内であれば陸海空、地中海中問わず任意の目標へ瞬間移動攻撃が可能なミサイルであり、あらゆる航空機・ミサイル・CSMほかICBMをも完全に迎撃する能力を有する純国産の防衛兵器」と語った。
その二日後、日本政府はWPMワールド・プロトコル・メディアを通じ、(既に旧来のTVは存在しない)ジャンプミサイルのデモンストレーション映像をLIVEで世界中に配信した。
人類はその能力に驚愕し、各国政府はその能力に震撼する。
そしてそのわずか半年後、世界の軍事バランスは一変。
東アジアに世界一強の超軍事大国日本が誕生する。
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