第41章 もう一つの遺書

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 私は、メモ帳が床に落ちているのに気付きました。  そこには、星川観興を乗っ取るための陰謀などが書かれていました。それを見て、私は偽装誘拐を思い付き、自作自演で、行いました。3000万円は、私の寝室にある金庫に保管しています。  犯した罪を償うため、私は、最愛の犬養さんと、旅立ちます。  みなさん、ご迷惑をかけて申し訳ありません。さようなら。 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~   遺書を読んだ健一郎は、膝から崩れ落ちた。  顔を床に付けて、「すまん、犬養。すまん、愛子」と啜り泣いた。
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