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突然の出来事に面食らった稲葉が、ベッドから起き上がった。
その稲葉の傍らから、驚愕に満ちた表情で女が顔を出した。
ベッドにいたのは、愛子ではなく、相沢清子だった。
愛子がいると思い込んでいた金子は、「あれっ?」呟いて、呆然と立ち止まった。
「何ボケッとしてるだ」
木内は後ろから一喝した。
「愛子じゃない…」
「馬鹿たれ、そんな細かいことは、どうでも良いんだ。お前ら二人、矢崎殺害の容疑で、署まで来てもらう」
木内は、有無を言わさず、強引に二人を連行した。
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