モンスターの真実

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私の言葉を耳にした束元君は瞳を細めて微笑んで。 「俺も、好き」 ああ、この人は。 確信犯なの?天然なの? 繰り返される言葉の罠。 私の事じゃなくて、あくまでもキャンディの事。 解っているのに、もっともっと、って心が騒ぎ出して貪欲になる。 一気に身体中を駆け巡った血液が、私の頬ばかりか身体を染めていくのは一目瞭然で。 それを誤魔化すように俯いて、ほんの僅かの余韻に浸った。 そんな私をチラリと横目で見下ろして、クスッと笑みをこぼした束元君。
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