モンスターの真実

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答えを待つのに痺れをきらしてそっと瞼をあげると、そこにはお腹を抱えて笑いを噛み殺す束元君の姿。 「三咲、ホントかわいーね」 「……っ」 クスクスと可笑しそうに笑う彼の態度に、また振り回される自分が垣間見えた。 「ちゃ、茶化さないでっ!私、真面目に話してるのっ」 「……」 「ちゃんと……聞いて……」 悔しくてもどかしい。 例えるならそんな感じ。 「……うん。分かってるよ」 彼が突然、声のトーンを落として優しく微笑んだ。 「束も、っ……「もし三咲の方が点が良かったら、何でも言う事聞いてあげる」 私の声を遮って、頭上に落とされた言葉。 それと同時に温かい手が、再び私の頭を撫でた。
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