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「……え?何?あの二人つきあってるの……?」
「束元君てやっぱり三咲さんの事……」
普段教室の中で束元君と仲良くしている女の子達の驚きと落胆の声が入り混じる。
教室のあちこちから聞こえてくる、男子達の冷やかしの声。
「つ、つ、束元、君っ」
思わず振りほどこうとした手をギュッと握り返されて、言葉の続きも消し飛んでしまう。
「……っ」
「……三咲、どしたの?」
……それ、私の台詞、じゃない?
生まれてから、こんなに注目された事なんてまるでなくて、身体中の血液が一気に上昇していく気がした。
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