モンスターと決別

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ヤマ勘だらけのテストは散々だった。 しのちゃんは「次があるさー」って慰めてくれたけれど、次なんてないのは私が一番よく分かっている。 テスト勉強に身が入らなかったのは自分のせいで。 誰かのせい、じゃない。 唯一、頑張ろうって決めた数学だけは納得いく答案を提出出来たつもり。 『三咲の方が点が良かったら、何でも言う事きいてあげる……』 ねぇ、束元君。 もし私が束元君に勝てたなら、本当に私の願いを叶えてくれる? 皆が帰った後の、誰もいない教室。 ぼんやりと机に頬杖をついて窓の外を眺めると、校門を出て下校して行く生徒の群れが見えた。 「……あっ」
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