第1話 ヨーコ・ミーツ・虚言

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さて、私は西野ヨーコ、当時18歳。 田舎から一人で大阪という大都会(当時の自分からするとめちゃくちゃ都会)に出てきたばかり。 まずは軽く一人目の虚言女の話でもしよう。 専門学校に入学し、 右も左もわからない私を導いてくれた第一の虚言女がそこに居た。 名前はヒロミ。 はじめに会ったときは、入学前の説明会かなんかで、教室に集合していたとき。 ぽつんと座る私と目が合い、話しかけてきた。 「私、ヒロミって言うねーん。よろしく」 「よろしく、西野ヨーコです」 そんな感じだったと思うけど とにかくヒロミはフレンドリーで誰にでも明るく話しかけていた。 すごいなーと普通に感心していた。 行ったことがないHEPとか、 ジャンカラ(地元には無い)に連れてってもらったりした。 ヒロミは無駄にプリクラを何回も撮りたがる(1日に4回程プリクラ機に並ぶ)以外は気になる所は無く、 大阪ライフを楽しくスタートさせた。 かに見えた。
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