第1話 ヨーコ・ミーツ・虚言

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入学して1ヶ月程が立ち 学校にも馴染んできた頃、 ある程度のグループが出来た。 わたしたちのグループは わたしとヒロミ、 ほか男子が3人。 タクヤ、ガミ、シンという。 ヒロミはこの中のシンにお熱だった。 なにかと「シンくぅーん」と近づき カラオケにシンだけ誘ったりした。 ほかの二人はヒロミの事はさしてタイプでもなかったらしく、男子3人の仲は基本的に良かった。 それはさておき よくこの五人で、一人暮らしの私の家に集まってゲームをしたりした。 ヒロミだけ家が遠く終電が早い為、 先に帰ることが多かった。 この日もヒロミを見送って、 四人で他愛ない話をしていた頃 ヒロミから着信があった。 私が応答した時のあの声は忘れない。 「・・・・・・痴漢された・・・」
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