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私は驚いた。
田舎もんの私は痴漢の経験もないし
知り合いが痴漢されたこともないし
とにかく焦った。
「痴漢?」
と、とっさに口にしたと思う。
対処に困りつつ男性陣に助けを求めるが
誰も手を差し伸べてくれず。
すると電話口でヒロミが言った。
「シンに代わって・・・」
なんか泣きそうな声だったし
私も焦っていたので
とりあえずシンに代わった。
シンは「ああ」とか「うん」とか言ってた。
静観する残りの二人。
ほどなくしてシンから携帯を受け取った私は
「大丈夫?」
か何か言って、ヒロミも
「ありがとう、大丈夫」
っていう感じで、通話は終わった。
痴漢という非日常的な事にちょっと動揺していた私は、
ヒロミ大丈夫かな?と心配していたが
男性陣の一言によりその思いは粉砕される。
「てか、嘘ちゃう?」
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