その執事危険につき・・・

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「やれやれ下世話なオークションでございますね」 とある繁華街の地下街、一人の燕尾服を身にまとった黒髪紅眼の長身の美しい人形のような男がにこりと目の前の仮面を被った貴族らしき男女に声をかける。 「・・・な、なんだお前は!!」 貴族の一人が叫ぶ!! 「・・・ああこれは失礼致しました、私・・・如月静馬と申します、従う主の為に貴方方を捕縛しに参りました、心配せずとも人魚、エルフ、獣人等の捕縛、及び隷属等の密売への令状は王国より受領致しましたのでどうぞご安心くださいませ」 静馬と名乗った男はにこりと笑う。 「当方一介の執事ではございますが・・・貴方方を絶望の淵に墜とすくらいは出来ますのでどうぞ安心してくださいませ」 静馬の背後から深い闇が出現する 「「「あがああああああああああああああああああああああああああ!!」」 「・・・・毎回思うけどよーこれやったのキセラの執事だろ?」 現場検証をしにきたギルド員の一人が呟く。 「ああ、毎回だが・・・すごいよな」 「ああ・・・生かさず殺さず・・・ただ生気だけ抜き取る」 目の前の虚ろな瞳のオークション参加者を見ながら 「・・・・人間業じゃねえよ、今の帝すらこんな真似できるかどうか怪しいぞ?」 「・・・・あの執事いくつなんだ?」 「たしかキセラの2つ上か?」 「22かよ!!属性とか魔力量は?」 「誰もしらねえよ・・・キセラの執事には関わるながギルド全体の暗黙のルールじゃねえか」 「・・・だな、こんな真似できる執事なんて聞いたことねえよ」 「触らぬ神にたたりなしだ」 「違いねえ」 「やれやれ、どうにも私は怖がれ過ぎなように思いますね」 「それは君が極めて異端な力を持つからさ」 王城の玉室に黒いレザースーツに身を包んだ軽薄そうな笑みを浮かべた金色の髪と翡翠色の美青年が静馬にそう告げた。 「・・・齢千を超えて尚若者文化を取り入れる貴方に言われたくありませんよ」 「若者の意見を取り入れるのも大事だろー?王様としては」 「・・・・貴方の場合は若者に感化されすぎな気が致しますが」 「まあまあいいじゃねえか、民衆と近いほうがさー」 王はケラケラと笑う
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