その執事危険につき・・・

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「それに不老不死になっちまったんだ、永遠を過ごす楽しみがあってもいいさ、それに・・・お前にもわかるだろ?俺とは違った形体ではあるが不死ではあるんだから・・・」 「・・・まあそうですね、ですが今は一介の執事ですよ・・・それに私達の特性上友人として続いてるのは貴方と魔王くらいですしね」 王はケタケタまた笑う。 「俺は聖剣に選ばれてそのおかげで不老不死になり、お前は魔剣に選ばれ不死となった、従えて永遠を生きる魔王は配下含めて平和主義者と来たもんだ、そらあ戦争も起きねえわな」 「逆に起こしたのはある神と狂信者達」 「いつの世も怖いのは人間てことだあな、しかしお前も変われば変わるもんだなー」 「どうしました?」 「あんだけ無口でどうしようもなかったお前がここまでの礼儀を持つとはなー」 「今はあくまで執事ですから」 「俺たちの正体ばれたらどうなるかな?」 「さあどうにもなりませんよ、なるようになるだけです・・、それに私達は導く者でしょう?それが選定者の定めでございます」 「あーそろそろ異界から勇者がどっかからいくのかねー、めんどくせー、ゲームやりたい」 「ああ、チキュウという世界から取り寄せてきた機械ですか、お嬢様にも差し上げましたが大変喜ばれまして友人の学者様とこちら側の文化を取り入れたのをつくってましたねえ」 「マジで?ちょっとそれ買うよ」 「お嬢様に相談ですね、では用件は済ましましたので」 「おー、またきてくれりんこー」 「・・・・そんなんだと貴方に懸想しているあの子に愛想つかされますよ?」 「えー俺もう命に終わりないしー生涯独身でいーわー処理は風俗いけばいーし」 「・・・・王様ともあろうものが・・・まあそれが貴方でしたね」 「・・・おーよ、昔とは違うからなー」 「・・・少なくとも貴方も私も勇者となるべき時代は過ぎた・・・自由であるべきです」 静馬は静かに笑うと転移をする。 「・・・・たくっお前は変わらねえな」 王は静かに微笑む。 聖皇国郊外 森が広がる広大な敷地普通の一軒家よりも少し大きめの質素な白い家が建つ。 この家の主の名はキセラ=リリエル・・・平穏と調和を望む水の貴族の女性だ。 質素な家を好むのは彼女の人柄であるのも理由だろう。
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