第1章 アタシの仕事

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第1章 アタシの仕事

(2) アタシ『な』仕事 ・・・    部長は一応、心配したような言葉をかけてくれた。  「君ぃ~、大丈夫かね?…よほど具合が悪かったんだねぇ…無理はいかんよ、無理は…。今回は、その…まぁ、アレだが。次回、期待しているから」  全く、期待していないという顔で、左手をヒラヒラさせながら去っていく。  問題は、女性課長のオバァだ。  「私。アナタに、もう、どんな言葉をかけていいのか…わからないわ…」  どんな言葉をかけていいのか分からないなら、さっさとお小言は終わりにして解放してほしいわよ。  言葉とは反対に、もう何十分ネチネチとやられているのか分からない。  …っていうか、今の台詞も何回目だか…20回目ぐらいまでは数えていたけど…もう分からなくなっちゃった。  あぁ…。ゴメンナサイ。クラクラするんです。お願いですから、もう、そろそろ勘弁してもらえませんか…オバァ…いや小原様。だって、アタシ、そもそも体調不良で…あの怪しげな山下の薬を飲んだせいで、こうなったんですよ。叱るならアタシじゃなくてヤマシ~太の奴を叱って下さい。お願いします。オ願イシマス。オネガイシマス………  はっ!…あぁ。途中から…また、意識がどっかいっちゃいそうだった。 ・・・
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