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岡野の寝息も深くなったようなので、まずはオデコに、冷却シートを貼ることにした。
また、そっと、そっと。
「ペタッ」
「.....ッ!」
一気に眉間に寄せられた皺に、心臓が飛び跳ねた。
窮屈そうな指輪を外したくても外せない岡野を低く見てしまったことに後悔し、この人はチーターだったことを思い出す。群れを統治する雄ライオンでは、決してない。
やはり、恐い。
でも、今起きられては困る。
でもオデコに冷却シートを貼ってから、岡野が起てしまったときを考えて怖気付きそうになったけど、彼には冷却枕も必要だと決心した。冷却シート越しでも熱が高いのが伝わったから。
岡野の頭部を両手でそっと持ち上げ、片手を下から持ち上げるように移動する。彼の頭部は意外にも重かった。
よく見ると、顔がふっくらと丸くなっているような。それでも今、標準な大きさになったぐらいで。
冷却枕を頭の下に移動させると、そっと頭を下ろした。
岡野は元々細かった。
初めて会ったときはよく覚えていないが、2回目に会ったとき...むしろ私は2回目を初めて会った日だと思っていたが、その時は顎のラインの綺麗な、細めのスーツがよく似合う男性だという印象を持っていた。
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