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東京都八王子市
私設養護施設 不動学園
郊外にある田園地帯にその施設はある。
事故や震災などで親を失った子供を引き取り育てている施設である
。
その施設の前には、数台の黒塗りの車が止まっており、明らかにカタギには見えない風貌をした男たちがいる。
「何度言えば判っていただけるのですか? ここは、子供たちのための施設です。お引取り下さい。」
若い教員の女性教員が子供たちの前に立ち、男たちへ言い放つ。
「やれやれ。威勢のいいお嬢さんのようだが、我々も子供の使いではないのだ。大人しくこの土地を売ればそうでいい。拒否すれば、実力行使もする。」
リーダー格の男は、睨みつけながら言う。
「そういうことだ。女は引っ込んでな。園長をだせや。」
男の一人が、女性教員を突き飛ばし女性は倒れてしまう。
「先生」
倒れた女性教員に、子供たちは駆け寄る。
「園長先生は、外出中です。お会いできませんので、お引取り下さい」
女性教員は、倒れながらも男たちに言う。
「やれやれ。それじゃ仕方ないな。」
リーダー格の男は、部下へ合図を送ると部下達は、近くにあったイスを持つとそれを窓ガラスへ向かって放り投げガラスを割ってしまった。
」
それを見た小さな子供たちは泣き出してしまう。
「うるさいな。私は、子供の泣き声が嫌いでね」
リーダー格の男は、そういいながら泣いている女の子の襟首を掴み持ち上げてしまう。
女の子は更に泣きつづける。
「やめて下さい。その子を話してください」
女性教員は、男へ詰め寄ろうとするが蹴り飛ばされてしまう。
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