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例え世間がバレンタインに浮かれていようとも、学校は平常運転で授業が進む。
いつも通りの授業を終え、帰路につく。
隣で楽しそうに今日あった出来事の話をしている夢に、朝、教室で思った疑問が首を上げる。
実は俺の知らない男を好きになっていて、いつの間にか告白とかしていて、実は誰かと付き合ってるんじゃないか。
「祐樹? どうしたの? 怖い顔して」
考え事をしていて、いつの間にか名前を呼ばれていたのに気づかなかったらしい。
「あぁ、なんでもねぇよ」
「あ、わかったぁ! 明日の夜から1人だから寂しいんでしょ!?」
「別に寂しかねぇ。ってなんでそれを?」
確か親が明日から旅行なのは、夢には言ってないはずなのだが。
「紗奈さんメール来たんだよ。『祐樹君のところ明日から旅行みたいだけど大丈夫?』って」
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