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倒したことを確認したかのようにジュエルが外れ、身体がリベルへと戻る。
そこへ、ようやく原色の方が帰ってきた。塀をぶち壊さず、律儀に回ってきたらしい。騒ぎも起こっていないようだ。
『…随分、優しいやつだな』
『ほざけ…!』
鉤爪を振りかざし、迫る獅子の眼は血走っている。
『さっさと終わらせようか…!』
『Set up!チェーンジッ!仮面ライダー!メテオ!』
もうひとつのジュエルは流星の意匠のライダー、メテオへと俺の姿を変えた。
『Mars on!Ready?』
左手の人差し指を右手のデバイス・メテオギャラクシーに当てる。
『OK!Mars!』
右掌が火星を模した高熱の塊に包まれる。
『フオォォォッ…ワチャァアアッ!』
振り抜いた爆炎の拳は、敵の鳩尾を的確に捉える。
『アガァァァァァァッ!』
燃え盛り、のたうつ獅子。
『決めるぜ!』
『Meter on!Ready?Meter!Limit Break!』
蒼い流星の輝きが右足に宿る。
『はっ!』
飛翔からの落下は、隕石の如き一撃を敵に叩き込み
『ーーーーーーーーーーーーッ!』
猛々しい断末魔と共に、獅子を炎へと還した。
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