2

7/7
前へ
/17ページ
次へ
倒したことを確認したかのようにジュエルが外れ、身体がリベルへと戻る。 そこへ、ようやく原色の方が帰ってきた。塀をぶち壊さず、律儀に回ってきたらしい。騒ぎも起こっていないようだ。 『…随分、優しいやつだな』 『ほざけ…!』 鉤爪を振りかざし、迫る獅子の眼は血走っている。 『さっさと終わらせようか…!』 『Set up!チェーンジッ!仮面ライダー!メテオ!』 もうひとつのジュエルは流星の意匠のライダー、メテオへと俺の姿を変えた。 『Mars on!Ready?』 左手の人差し指を右手のデバイス・メテオギャラクシーに当てる。 『OK!Mars!』 右掌が火星を模した高熱の塊に包まれる。 『フオォォォッ…ワチャァアアッ!』 振り抜いた爆炎の拳は、敵の鳩尾を的確に捉える。 『アガァァァァァァッ!』 燃え盛り、のたうつ獅子。 『決めるぜ!』 『Meter on!Ready?Meter!Limit Break!』 蒼い流星の輝きが右足に宿る。 『はっ!』 飛翔からの落下は、隕石の如き一撃を敵に叩き込み 『ーーーーーーーーーーーーッ!』 猛々しい断末魔と共に、獅子を炎へと還した。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加