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光が晴れた時、3人は立っていた。が、ディケイド擬き以外は肩で息をしている。
『ボウヤのくせにやるじゃない…!』
『オネェに言われても嬉しくねーよ』
再び武器を構えるブラーボ。
警戒し、空気が張りつめた瞬間だった。
PiPiPiPiPiPi!
まるで目覚ましのような音が鳴り始めた。
『『…?』』
首をかしげる俺とディケイド擬き。
対するブラーボはおもむろに何かを取りだし…
『いけない!パイ生地が焼き上がる時間だわっ!』
こう叫んだ。
『『…は?』』
唖然とする俺たちを尻目に
『次に会ったら覚悟なさい!』
さっさと捨て台詞を残していなくなったのであった。
『…なんだったんだ』
「全くだ…」
声に振り向くとディケイド擬きがいた場所にピンクのトイカメラを引っ提げた男が立っていた。ツカサ・K・デイケッド…。
いや…
「あんた、門矢 士だな?」
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