chapter1“消えない傷”

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夏の甲子園決勝 1ー0 2アウト カウント2ボール2ストライク 『遂に念願の全国制覇までアウト一つです。夢の台エース鳴神最後に何を投げるか!?』 マウンド上のピッチャーは一回、二回とキャッチャーのサインに首を振り三回目で頷いた。 『振りかぶってピッチャー鳴神投げたぁ!!』 左腕から放たれたボールはバッター手前で鋭く落ちた。 打ちにいったバッターはバットを止めることができず豪快に空振り 『三振だぁ!!この瞬間夢の台高校野球部が4052校の頂点となりました!!』 マウンド上に集まるナイン 「レオ!!」 「ヒロ!!」 バッテリーの二人が涙を流しながらマウンド上で抱き合う。 この物語は夏の甲子園を目指し駆け抜けた三人の物語である。
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