―序章―

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「こらルタス! またケンカして来たのかい!」  砂まみれで帰ってきた僕に、母さんはカンカンに怒ってそう言った。 「違うよ、向こうからけしかけてきたんだ」  僕はふて腐れながらそう答える…… 「どっちでも同じ事だよ! まったく……」  と言い、僕にげんこつを見舞った母さんは僕の着替えを持ってきて…… 「さっさとお風呂に入ってきな」  ニコッとした笑顔を見せ、そう言って僕の背中を叩いた。 「うん、そうするよ」  僕は言われた通りにし、お風呂場へ向かう……
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