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「なるほど…私達に会いたいという気持ちがあったと妹紅に伝えれば妹紅がここにつれてきたと…なるほどなるほど。」
まぁ、納得してくれたのだろう。
慧音は顎に手をあて考えるしぐさをしている。
「ところで妹紅、なぜそこで固まってるんだ?
顔も真っ赤にして…。」
慧音が妹紅の方を向けば俺もそちらを向いていた。
なぜか知らんが真っ赤になってこちらを睨んでいる。
「なな、なんでもない!!」
そっぽを向けば隣の部屋に行き乱暴に戸をしめる。
「雄次君、もしかして妹紅と何かあったかい?」
「いえ、特になにも…。
一緒に歩いて現代の話をしたりそれぐらいですけど…。」
とくに不振な点はないよなと考え直し納得する俺にたいし慧音はなにか考えるように神妙な顔になっている。
「まぁ、おそらく間違いだろうが…今の妹紅には恋煩いのような感じが見てとれたのだが…。」
恋煩い?
つまり誰か気になるひとができたってところか。
やっぱり慧音と妹紅かなー。
いや、まさか蓬莱ニートか!?
まぁ、どちらもお世話になってます。
と思考を張り巡らせていると不意に慧音が呟いた。
「…多分だが君にだ。」
はい?
まてまてまてまてまてまてまてっ。
君=俺。
恋煩い=妹紅に気になるひとができた。
これを総合すると……。
妹紅が気になってんなは俺!?
「お、俺ですか!?」
「恐らくな…。
なにか思い当たるふしはないかい?」
思い当たるふし…。
つまり妹紅がそう思った理由…。
……なんだなんだ。
竹林であって、話して、ここにきた理由を聞かれてそれで…。
はっ!!
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