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「俺…妹紅に好きっていってました。」
「…なるほどそれで妹紅がその状態なわけか。」
そっか…俺知らずのうちに妹紅に告白してたのか…。
何てことを!!
いや、しかし俺が妹紅のことを好きなのは事実だし。
別に間違ってない選択肢のはずだ。
と思いながら慧音の表情を見るとその表情は真剣そのものだった。
「雄次君…君、それは本気でいってるのかい?
妹紅が不死だと…誰よりも長く生きる存在だとしっていってるのかい?」
「え?」
「確かに…どちらも了承し互いに好意を抱けば幸せだろう。
しかし、君はただの人間。
いつかは妹紅をおいて死んでしまう。
もし、それほどの関係を持つというのなら。
その後妹紅が君のせいで傷ついていくという責任を背負う覚悟があって考える必要があるのではないか?
もし…軽々しい気持ちでそう言うのなら…さすがの私も許せない。」
……責任。
俺は現代人でただの人間。
確かに俺が妹紅と付き合えたとしてもそれは妹紅を傷つけてしまうことにしかならない。
俺には重すぎる…俺には責任を負うことも妹紅のあの笑顔を消す権利もない。
外来人はそこまでの関係をもってはいけないのだ。
「………たしかにそうですね…。
すいません慧音さん。
たしかに軽々しかったです。
…外来人の俺じゃダメです。
……先程の言葉は自分自身が撤回します。」
これでいいという気持ちの整理をつけたあと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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