プロローグ

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プロローグ

「なぁ、俺もお前のことが欲しいって思ってるんだけど.......。」 耳元、いや、そのもう少し下。 そこから聞こえてくるのは、聞きなれた筈の幼馴染の声。 でも、知らない。こんな掠れたよう な、妙に色気を醸し出している声なんて、私は知らない。 「ダメ、か?」 そう言って、見上げてくる、懇願するかのような視線。 流し目のようでいて違う。そう、まるで、【上目づかい】 私の得意技にもなりつつある、行為。 「夢乃。」 ..........ドキドキしてるなんて、ましてや顔が赤くなるなんて、そんな。 そ、そうよ、位置、この顔の位置関係がいけないのよ。 でなけりゃ、この3年間で告白に慣れきった私がこんなにドキドキするわけがないっっ。
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