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「マナミ。こんな状況だけど……俺、今でもお前のこと好きだ」
「どうせ、水沢エリの股に顔埋めたりしてたんでしょ。その口で、そんなこと言わないで」
「……してないよ、そんなことまで。お前はしてたんだ? ホテルに行った男と、そんなエロいこと」
「……」
「すんげぇ頭にくんな」
いつの間にか視界が滲んで、ヒデオがよく見えない。
ヒデオはゆっくりと膝をついて座ると、躊躇いながらあたしの制服のリボンに手をかけた。
「やめて。触んないで。お母さん、いるんでしょ」
「親父の嫁さんだけど、俺の母親じゃない。気を使う人だから、呼ばない限り来ない」
「……知らなかった」
硬直したみたいに動けないあたしに構わず、ヒデオは手を進める。
しゅるりとリボンは滑り落ちて、ブラウスのボタンがひとつ、外された。
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