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「バレたって駄目にならないよ、俺らは。サナが切るとしたら、お前の方じゃない?」
「判ってるなら訊かないでよ。マジでバカなの?」
「いや……」
ゆらゆらと揺れる煙の向こうで、額田はクスクスと笑う。
「お前みたいのがついてるなら、少しはサナの夜遊び許してやるかな」
「何ソレ。あんたなんかに許して貰わなくたって、サナはあたしのこともちゃんと構ってくれるんだから」
「友達だと思うなら打ち明けろ、ってサナに言ったの俺だぞ? 友情を取り持った恩人をもっと敬え」
「はぁ? 何恩着せがましいこと言ってんの? 友情ブッ壊れるようなことしたのは誰なんだか」
「いや。あれでお前がワケ判んなくなって、気持ちいいから最後までヤッてくれとか言う女だったら、めちゃめちゃに傷付けてやろーと思ってたけど」
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