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「呆れるかな。実は俺、バツイチなんだ」
久しぶりに二人で話してくれば、という額田とサナに追い出され、あたしとリュータローは近くのファミレスで向かい合うハメになった。
ミルクだけを入れた、ドリンクバーのアイスコーヒーをストローでかき回しながらそう言ったリュータローは、どこか疲れた様子だった。
その仕種で、最近のことなのだとすぐ判る。
「何で別れたの?」
「ヨメの浮気。それに、俺の子じゃなかったし」
「はあ!?」
あたしの声にくつくつと笑うと、リュータローはソファーにもたれて大きく息をついた。
「覚悟して一緒になったわけだから、おとなしく主婦やってくれりゃ別れなくてもよかったんだけどさ。俺が必死で働いてんのに、昼間オトコ引っ張り込まれたら、さすがにな」
「何で自分の子じゃないって判ったの?」
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