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「サナ、会ってたの!?」
「うん。保健室にもよく遊びに来てるみたいでさ。マー兄とも仲いいし」
それを聞いて、あたしは盛大にため息をついた。
何が「サナさんはお元気ですか?」だ。
まったく、男ってのは侮れない。
「だから、マナミにカレシができたことも知ってるよ、彼」
「そっか……」
「教えたときちょっとヘコんでたって、マー兄言ってたけど」
「……」
今夜は両親も額田も留守だからと、カップラーメンで夕食を済ませたサナは、箸を置いてあたしを見た。
「急にマナミのこと抱きしめるとか、前の彼からはちょっと想像できないよね」
「サナも、そう思う?」
感慨深げに頷き、サナはティッシュで口の周りを拭う。
サナはそのままティッシュを丸め、部屋の隅にあるゴミ箱の中に向けて投げた。
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