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最近、サナと会ってたときに、ヒデオが迎えに来てくれたことがあった。
すっかり肉食系に様変わりしたヒデオに、サナは絶句してたっけ。
高校生の頃のヒデオは、どっちかって言ったら可愛い方だったから、よけい。
「さっきの話なんだけど」
サナはあたしの顔を覗き込みながら、首を傾げた。
「さっきの話？」
「吊橋の恋がどうたら、っていうの」
「ああ……」
「“スピード”って映画であったよね。異常な状況下で結ばれた男女は長続きしない、って台詞。あれと同じだ」
言われてみれば、そうかも。
ずっと命の危機にさらされてドキドキしっぱなしだった男と女が、最後は恋に落ちた話だ。
「ならセックスで結ばれましょ、ってヒロインが気の利いたこと言って終わったよね。けど続編では別れてたっけ」
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