4.羞恥

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  あたしとリュータローの関係を思えば、もう連絡しないから、の一言くらいあるべきなんだろう。  カレシに怒られたって言えば、リュータローは笑って頷いてくれるんだろうし。  ただ、怒られるのが怖いんじゃなくて、ヒデオをこれ以上傷付けるのが嫌だった。  登録外拒否をしてから、あたしはリュータローのアドレスを削除する。  これでもうリュータローから電話がかかってくることも、メールを受け取ることもない。  今度サナと額田に会ったとき、彼への伝言だけ頼んでおこう。  自分の中でそう決めたとき、バスタオルを腰に巻いたヒデオが、バスルームから出て来た。  ヒデオは冷蔵庫からビールを出しながら、あたしに視線を落とす。 「新しい携帯の調教?」 「うん。ハイ、見て」 「何」  あたしが新しい携帯を差し出すと、ヒデオは首を傾げた。 .
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