4.羞恥

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  「そんなこと……」 「聞き流せるほど、俺まだ大人じゃない」  ヒデオは一瞬、切ない目をした。  それにドキンとして、何か言おうとしてた筈なのに、黙り込んでしまう。  ヒデオはフローリングに座るあたしの手を引き、身体ごと自分の足の間まで導いた。  シャワーを浴びたばかりの、しっとりとした肌のにおいがして、あたしはヒデオを見上げる。 「油断したら、マナミをめちゃくちゃに壊したい衝動に飲み込まれる。それが時々、自分でも怖い」  真っすぐに見下ろすヒデオの瞳は穏やかで。  ヒデオはあたしの唇を、軽く親指でなぞった。 「この唇も」  続けて、髪を指で梳いてくれる。 「髪も……」  腹筋のあたりから、駆け上がるように胸をなぞられて、ヒデオの指先は頂点の蕾を軽く弾いた。 「……あっ!」 .
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