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やがて、軽く達したことで更に満ちたあたしのナカに、再びヒデオの指がするりと入った。
ヒデオは口元を拭いながら、またあたしを見下ろす。
「──俺が、どれだけおまえのこと欲しがってるか、判る?」
自分で口を押さえながら、声をこらえる切なさに涙が零れた。
あたしはヒデオの問いにコクン、と頷く。
けど、ヒデオは嘲るような表情でかぶりを振った。
「いいや。おまえ、判ってない。だから俺はいつもこうして必死に探すしかない」
ナカで指を少し曲げられて、指の腹で一カ所をぐりぐりと責められる。
そこは、探さなくても前からヒデオなら知っている場所のはずだ。
高校生のとき、あの一回限りのときに、ヒデオはもうあたしの頭が真っ白になるポイントを探し当てていた。
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