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「やだ、もうそんな気分じゃ……」
「いいから」
どうにも逆らえない雰囲気で、ヒデオはあたしの腰を掴んだ。
振り返ると、ヒデオはまた臨戦態勢。
どんだけ元気なんだろう、この人……。
そんなことを考えていると、ヒデオは小さく息をついた。
「俺が話つけてくる。おまえは何もしなくていい」
「え?」
「てか、おまえを行かせて今度また坂田と何かあったら、俺もう立ち直れないし」
そんなこと、と言い返そうとした、そのとき。
「ちょっと、あ、やだ……っ!」
一気に腰を持ち上げられて、上向いたヒデオのものがいきなり奥までやってきた。
さっきまで散々責められていたあたしのカラダは、難なくそれを受け入れる。
この体勢は別に初めてじゃないけど、急に奥まで来るこの瞬間にはいつも驚いてしまう。
「そのままで、動かなくていーよ。俺が勝手にやるから」
「そんなこと言われても……っ」
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