6.落涙

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   落ち着いて話をしてるさなか、脳裏に昨夜のドライブモードのアナウンスが甦って、何だかまたイライラして来た。 「ホント、何してたんだろう。昨夜」 「エイユウは、まさか繁華街でマナと俺がはち合わせるなんて、発想すらしないだろうしね」 「決まってる。悪いことしてるから、ばれるようなことになるんだ」  言いながら、あたしはヒデオにかけてみることにした。 「マナ? 今かけても話せないだろ」 「ドライブモードのままだったら、何かあったかも、って心配する。でも繋がるようならあたしは怒る」  なるほどね、と肩をすくめたジンを尻目に、あたしは気合いを入れて携帯を耳に当てる。 .
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