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仕事中で着信履歴を見る暇もないんだろう、その後もしばらくヒデオからの連絡はなかった。
心配するジンは、「お風呂入ってないのが気持ち悪いから帰る」とあたしが言い出すまで、ブラブラ歩くだけなのに付き合ってくれていたけど。
見送るように手を振って、家の近くまで送ってくれたジンと別れた。
遠くなっていく背中を見ながら、ジンと付き合う女の子はきっと幸せだろうな、と思った。
別に自分がその立場になりたいわけじゃない。
倒れたくなるくらい気分の悪い昨夜と今日だって、あたしがヒデオを好きなことには変わりない。
だけど、ジンの「ド真ん中を待ってる」って言葉。
それは「今までの恋愛はそうじゃなかった」っていう意味だってことくらい、あたしにも判る。
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