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部屋の時計を見ると、まだ5時。
こんな時間に自分の部屋にいても、何もすることがない。
趣味のひとつも持たない自分が、急に空っぽに思えた。
あ、そっか。
空っぽだから、男に身体を埋めて貰わなきゃ気が済まないんだ。
女として、とんだ底辺。
その現実に軽く失望して、そして。
あたしはぼんやりと何かを考えながらもう一度着替えて、お母さんに声をかけられる前に家を出た。
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