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──そう、自己責任。
なんだけど。
懲りずにまた飲み過ぎて(おしゃれなカクテルバーだったのに……)、気分が悪くなってるあたしを偶然見つけてくれたのは──。
「2日連続無茶飲み、ご苦労様」
苦笑しながら、しこたま吐くあたしの背を撫でてくれているのは、昼間別れたばかりの西門広樹さんだった。
気分が悪くなって夜道をふらふらしていたら、出勤途中らしい西門さんがまた声をかけてくれて、自分のお店にあたしを連れて来てくれた。
“月下美人”という看板のライトを何となく覚えている。
結構敷居の高そうなクラブで、勤め始めたばかりのサラリーマンが通えるようなお店じゃないってことが判った。
西門さんはそれでも吐く方が忙しいあたしを従業員用の化粧室に案内してくれて、こうして介抱してくれている。
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