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「……? 何です、か?」
「いや、素直過ぎてどうしようかと」
「?」
「いやね、職場とはいえ、俺の部屋って言ってんのに、普通について来るから」
西門さんの言葉に、途端に顔が熱くなった。
おそらく、残ったアルコールのせいだけでなく、顔も赤いんだと思う。
前にも、ヒデオにそんなことを言われたのに。
思い出してから、ヒデオという存在に対して胸の中が真っ黒になる。
思いなおして、あたしは西門さんの腕を取った。
「わざわざ自分の職場で介抱してくれる人が、そんな変なことするわけないじゃないですか。しかも、名刺まで貰ってるのに」
すると、西門さんは声を上げて笑い出す。
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