7.滑落

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   グルグルと考えてから、西門さんを見上げた。 「友達、いないわけじゃないけど……もう、言えないし言いたくないし……」 「無関係な人間の方がいい時もあるもんな。なるほど」  判っていて確認をさせてくれたのだろうか。  ゆっくりと部屋にあたしを招いてくれる西門さん。  考えてみたら、あたしの世界にこういう大人の人っていなかったような気がする。  それだけで、彼といることがひどく楽な気がしてしまった。 .
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