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グルグルと考えてから、西門さんを見上げた。
「友達、いないわけじゃないけど……もう、言えないし言いたくないし……」
「無関係な人間の方がいい時もあるもんな。なるほど」
判っていて確認をさせてくれたのだろうか。
ゆっくりと部屋にあたしを招いてくれる西門さん。
考えてみたら、あたしの世界にこういう大人の人っていなかったような気がする。
それだけで、彼といることがひどく楽な気がしてしまった。
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