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初めて知る口唇の感触。
それだけで頭が真っ白になってしまったのは初めてだ。
正確には、彼の舌。
何だろう、舌って絡ませて初めて気持ちよくなるのかと思ってたんだけど。
西門さんの熱い舌がするりと滑り込んだ瞬間、頭の芯が痺れてしまった。
あまりに突然訪れたその感覚に、思わず答えるのを忘れてしまっていた。
慌てて返そうとした途端、「いいから」といい声で低く囁かれ、そのままソファーに押し倒された。
その仕草があまりに流れるようで自然だったから、返事の代わりに西門さんの肩に手を回してしまう。
痺れた思考の影から「まずい」という自分の声が聞こえて来るけど、とりあえずこの舌と、うなじに触れる指先が気持ち良過ぎた。
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