10.自嘲

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   そこまで考えて、運転中のヒデオをこれ以上刺激しないように、あたしは俯く。  あたしのその気配を感じてか、ヒデオは大きく深呼吸をした。  横目でチラリ、とヒデオの股間を見てしまう。  運転中でなければ、そこに顔を埋めて色々しても全然いいのにな、なんて馬鹿なことを考えた。  そんなことをして事故を起こして、おおっぴらに報道されちゃった芸能人がいたな、なんてことを思い出して、あたしはヒデオに聞こえないよう、ゆっくりと息をついた。 .
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