18.融解

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  「マナミ……動くなよ」  ひっ、と声が漏れる。  突然、指を引き抜かれたからだった。 「や、やだ、やめて……お願い……」  さらに腰を引き寄せられて、動けないあたしはわけもわからず泣き出した。  ヒデオに逆らえないこの状況は、嬉しい。  だけど、罵られたらやっぱり心は疼くし、そんなことをされるのは怖い。  どちらの感情に自分を投じたらいいか判らなくて、あたしは力なくかぶりを振る。  だけどヒデオはささやかな否定などあっさり無視して、あたしの中に性急に打ち付けてきた。  ただしそれは後ろではなくて、すっかり慣れた女の部分に。  ほっとしたのもつかの間で、ずくんと突き上げられる快感に、痛みが伴って声が漏れた。  ひどくしないで、とお願いしたのに。 「お前、今偉そうなこと言ったよな。もういっぺん、言ってみろ」 「い……や、いやあ……っ!」 「優しくして欲しいんだろ? だったら、俺のこと、宥めろよ」 .
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