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「今初めて実感したから言うけど……お前、俺になら何でも許すんだな。プライドとか、ないわけ?」
「そんなもの……」
お構いなしに、いつものようにヒデオが動き出した。
「ヒデオのこと好きでいるのに、
そんな役に立たないもの……
もう、忘れちゃったよ……」
容赦なく突き上げられて、さすがに悲鳴を上げる。
痛みか快感か、もう区別がつかなかった。
白濁していく意識の中で、ヒデオの声を聴いたのを何となく覚えてる。
「あー、もう。
……今だから言うけど……
ハラ立つけど、マナミ……愛してる。
愛してるから」
今まで蔑む言葉は散々もらったけど……それは初めて言ったね、英雄……。
涙をこぼしたあたしに、ヒデオは優しく口付けた。
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