18.融解

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   あ、と声を漏らしてしまった。  ヒデオはあたしの太ももを持ち上げて、そのまま押し倒してくる。 「ヒデオ……」 「んー?」 「機嫌、悪く……ない、よね?」 「さて、どうかな」 「ねえ」 「一応、楽しんでるつもりだけど。お前は、違うの?」  いや……。  手放しで喜んで同意したいところだけど、ちょっと怖い気がするのは気のせいかな、なんて。  すると、覆いかぶさられて、もう一度口唇を塞がれる。  太ももを持ち上げていたヒデオの手はするりと上に滑ってきて、あたしの服を脱がせ始めた。  ヒデオが少し動いて、彼の息が耳にかかる。  ああ、もう。  このひと以外、本気でいらない。  誰にも信じてもらえなくたって別にいいけど、今までの人生の中で、一番そう思った。 .
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