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「……ふ、ぅ……」
ひどくしない、という言葉の通り、ヒデオはゆっくりとことを進めた。
けど、あたしの下着を下ろした瞬間、彼の瞳に炎がともるのが見えた。
激しくは、なかったと思う。
だけどヒデオは、あたしの中の浅い部分──感じるその場所を、指で執拗に責め立てた。
久しぶりの重い快感が、下腹部で風船のように膨らんでいくのが自分でもよく判る。
枕を掴んで、何度も首を横に振った。
嫌だったからじゃない。
腰を揺らして暴れてしまいたいのを、こらえていたからだ。
時々視界に入るヒデオの顔は、無表情だった。
だけどそれも、つまらないとか退屈だからじゃない。
指を動かされる度、中からのものがあふれて飛び出すのが判った。
そしてヒデオは、そこを凝視している。
行為に没頭しているヒデオを見て、浅はかにもこみ上げる歓喜は、更なる快感をもたらした。
びくびくと腰を揺らしながら、いきかけた──その、瞬間。
ぬるりと指を引き抜かれた。
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