18.融解

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  「……や、ヒデオ、何……」  直前で中断されたもどかしさに、ヒデオを見上げる。  彼は自分のワイシャツをはだけさせると、晒されたままのあたしの胸に口唇を寄せた。 「やあ……っ」  中への長く強い愛撫のあと、胸を吸われるだけ、っていうのはひどくもどかしい。  よけいひどいことをされているような気持ちになった。  これでは足りないと、そんな恥ずかしいことを口走ってしまいそうになった、その瞬間。 「……俺、ずっと考えてたんだけどさ……」  大好きなその低い声はすっかり濡れて、余裕がなかった。  彼も好きこのんで焦らしたわけではないことは判ったけど、どくどくと脈打つ身体は早く続けて、と啼き喚いている。  肩で息をしながらヒデオを見ると、彼はベッドの下から携帯くらいの大きさのチューブを取り出した。  何かと思えば、ジェルだ。 .
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