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え、と思ったけど。
痺れた思考の中、お前が欲しいオーラを全開にしているヒデオに見つめられて。
あたしに何ができるって言うの?
「……できるなら、そうして欲しい……けど」
「いいか?」
「……うん。だけど、一体何を……」
あたしが同意した瞬間、ヒデオはチューブの蓋を開けると、それをたっぷり指の腹に乗せた。
「……嫌だって言っても、もう遅いぞ」
「え、ちょっと待って、ヒデオ。一体何する気……」
「たった今、
お前が許した。
──覚悟決めろ」
ヒデオはこぼれそうなジェルをそのままに、もう片方の手であたしをうつぶせにひっくり返す。
腰をグイッっと引き寄せられて、もう、嫌な予感しかしなかった。
「や、やだ……っ!」
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